もしどこか遠いところで
自分の愛する人と小さく暮らすとなったとき
自分はいったい何を、バッグに入れるだろうか。
厳選に厳選を重ねたその荷物
最後にそこに、1冊の本。
やせられたり、お金が貯まるようになったり
仕事の能率が上がったり
……は期待できない、その本は
その存在自体が愛おしく
おそらくすでに、自分の一部ですらある。
そんなことがあり得るとしたら
それはいったい、どんな本だろう。
それはきっと、生きた本。
そこに人が生きている本。
一生懸命に、人が生きようとしている本。
どんなに優れた技術や哲学をもってしても
そこに人の「存在」なくして、最後は人をいやせない。
そこに人の「存在」なくして、最後は人を鼓舞できない。
それを「宝物」と
感じてもらえる心との出会いを祈って。
クルミド出版、はじめます。