やがて森になる

本のご紹介

『やがて森になる』

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『やがて森になる』

小谷ふみ・著
2012年10月1日発行・220ページ
2,700円(税込)

「あなたの中に『あなた』はいますか?」

そう問われた小谷さんの『わたし』の種は、受け取ってくれる人を探すかのように、あらゆる方角に言の葉を発し始めます。でもそれは、ときに痛く、切なく、哀しみのオーラをまとっています。それは小谷さんの「生」が少し傷ついてしまったからでしょうか。でもそうした渦中にも、日々ささやかな幸福とおかしみを見出すことのできる小谷さんの感受性と強さは、自身を思わぬところへと導きます。それは新しく、懐かしい場所でした。

「人と触れ合うことは、美しいことばかりではない。傷つくし、傷つけるし、痛い思いもたくさんする。けれど、それを恐れず、諦めず、そっと手を伸ばしていたい。」

種は芽を出し、木になり、実をつけ、やがて森になります。

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作品情報

著 者:小谷ふみ
発行日:2012年10月1日
単行本:220ページ

デザイン・装幀・イラスト:畑文恵
本文製版:真映社
本文印刷:九ポ堂(凸版印刷)
表紙・製本:美篶堂

著者プロフィール

小谷ふみ(こたに・ふみ)

1975年8月30日生まれ、西国分寺育ち。フェリス女学院大学英文学科卒業後、英語と日本語の先生業(専門は音声学)の傍ら、読み聞かせの詩や、随筆のような詩のような作品を書く。「青い自転車の夢」が、第14回読売新聞こども未来賞入賞。

好きなものは、黒糖わらびもち、お天気雨、文房具、黒猫、大学芋、地球の輪郭、鶏料理、てんとう虫、りんご、フルート、大きな彼の字、小さな彼の前歯、大人になってはじめたバイオリン、ペットのヘルマンリクガメと菜食。